技術経営論 を通販で購入する(通信販売で予約する)

　本書は全4部で構成する。第1部では「競争ドメイン」や「バリューチェーン」といった概念を使ってMOTの基礎理論を解説する。第2部では、技術戦略と経営戦略とのマッチングや、知的財産の管理といったテーマを扱う。第3部では技術開発や新製品開発の具体的な方法論を、第4部では研究開発プロジェクトの管理や評価を取り上げている。

　MOTの全体像を示しているが、各論で深い知見を示している訳ではない。本書の読者は、それぞれ自分の専門分野を深堀りしていくことが求められる。製造業の情報システムを担当している技術者にとっては、業務課題を概観するのに役立つ。

　著者は通商産業省（現・経済産業省）を経て東京大学の助教授に転じ、2004年7月から参議院議員を務める。本書では「経営者や技術者たちが、MOTを頭に入れて活動する必要がある」とのメッセージを投げかけている。