THE BRAND BIBLE(ザ・ブランド・バイブル) 一つでも多く一円でも高く売る“不変の錬金 を通販で購入する(通信販売で予約する)

著者からのコメント

この本を出版するのは、ある意味、出版業界の常識を覆すような事業だったと言えるでしょう。なんせ、本そのものは新書サイズのものが２冊なのに値段は２０００円近く、立ち読みも出来ないようなアクリルカバーに入っていて、しかも著者（私）の希望により本書はどんなに売れても最高５０，０００部程度しか印刷しない、という……。出版ビジネスの常識から大きく逸脱した本だと言えます。はっきり言って、こんな滅茶苦茶な本、「日本」はもとより、「世界」で初めてです。

実は今回の「ザ・ブランド・バイブル」の出版については、私は「ある想い」をもっていくつかの出版社に原稿を持ち込んだのです。
「ある想い」とは何かというと、「矛盾を抱えるようなビジネスはやるべきではない」ということです。つまり、「ブランドを論じる本にもかかわらず、その本自体がブランドになっていないなどという状況は大いなる矛盾である」ということです。
「そんなにありがたい教義なら何故、本書にもそのノウハウを応用しないのか？」
「何故、その本自体をブランドにして“一冊でも多く一円でも高く”売らないのか？」　
私は、自分の今まで出版した本の「自責の念」も含めて、これは「とても恥ずかしいこと」だと思ったものです。ブランドを論じる立場の人間が自分の書籍自体をブランディング出来ていないなんて……。だからそういう現状にメスを入れたいと思ったのです。
だから「ザ・ブランド・バイブル」の出版に際しては、原稿のみならずマーケティング・プランまでも持ち込んだのです。これこそが私の「ある想い」に他なりません。

繰り返しますが、世の中には、ブランドの作り方を論じているにもかかわらず、その本自体がブランドになっていないなどということは決して珍しくありません。「ブランドを論じることと実行することは別である」などという都合の良い言い分には耳を傾けるつもりはありません。マーケティング関連の本もそう。モノをいかに上手く売るかを論じているにもかかわらず、その本自体がさっぱり売れない、などという状況も、ごく当たり前のこととして存在しています。
私はそういう現状を直視して、同時に挑戦したかったのです。それは私が単なる執筆者としてではなく、毎日クライアントと喧々諤々やっている実務家としての「意地」でもありました。